zillagodのブログ

国内旅日記 ~自転車旅・登山・徒歩旅行~

岩見沢から夕張・千歳 廃線と炭鉱街の未来

夕張への

 2019422日、この日は岩見沢から夕張へ向かう。気掛かりは連日のニュースで報道されていた石炭博物館の坑道火災のことだった。かなり大規模な火災で、数日前から鎮火していない。石炭博物館は行ってみたいと思っていたところだが、この時期は冬季休業中で見学はどのみちできない。ただ、夕張と言えば炭鉱であり、その雰囲気を味わいたいとは思っていた。少々迷ったが、石炭博物館のある道道38号線を行くことにした。決して野次馬根性で行くわけではない。ちなみに、現在、石炭博物館はすべてではないが見学ができるようになったらしい。

coal-yubari.jp

 ところが、道道38号線に入った直後、「通行止め」の看板が現れた。火災のためではなく、雪崩の危険がまだあるとのことだった。仕方がないので、この道をあきらめ、南側の道道3号線を行くことにした。

静かな炭鉱の町

 夕張はのどかで静かだった。線路が一本走っており、その周辺に町が点在している。しかし、そこを走っていた夕張支線は、20193月を最後に今は役目を終えている。町は静かだった。人通りも少ない。かつての炭鉱の町の雰囲気は全くと言って良いほどなかった。

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旧夕張駅 - 2019年3月に役目を終えている

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夕張の鉄路にありがとう!

 ただ、そんな土地でもそこに暮らしている人はいるのだ。幼稚園の前を通ると、園内では園児たちが元気よく遊んでいた。こちらに気付いた何人かが「がんばって!」とエールをくれた。私はそれに手を振って応えた。この寂れ行く町で育った彼らはどのような大人になるのだろう。町を離れ都会に移住する人も少なくはないはずである。それでも、この歴史ある炭坑街を語り継ぐことのできる人間になって欲しいと、よそ者ながらに思った。 

危機一髪

 夕張の町から、国道274号線方面に向かう。走り出して間もなく、リアの荷物が後輪の回転に擦っているような音が度々した。荷物がずれているのかと思ったが、それほど大きい音ではなかったので最初は無視していた。しかし、音は徐々に大きくなっていった。

 新夕張駅の近くで、いよいよおかしいと思い、自転車を調べた。すると、シートポストキャリアの根元に亀裂が入り、今にもポッキリ折れそうになっていた。このキャリア、メーカは不詳で、近所のショップに転がっていたものを格安で買ったものだった。そういった経緯もあり、耐荷重値もよく分からない。使い始めたのは2007年であり、そう考えれば良く耐えた方だ。などと言っている場合ではない。気が付くのが遅かったら大惨事になりかねなかった。旅中で道具がこんな壊れ方をしたのは初めてだ。旅の道具はやはり信頼できるものを選ぶべきだと思った。

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折れそうになったシートポストキャリア

千歳到着

 リアに荷物が積めなくなった。すべてフロントに積んでみたがあまりにもバランスが悪いし、ハンドルが異常に重い。自転車で進むのをあきらめ、千歳まで輪行することにした。幸い、新夕張駅前でトラブルに気が付いていたので、すぐに輪行の準備をし、電車に乗り込んだ。

 千歳に着いたのは、午後3時頃であった。シートポストキャリアを置いていそうなサイクルショップを検索し、すぐに向かった。

  ショップにはそれほど種類はなかったが、もう壊れることのないように、店内にあったもので一番頑丈そうなものを選んだ。

IBERA(イベラ) PAKRAK コミューターリアキャリア IB-RA11 ブラック/シルバー YD-616

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