zillagodのブログ

国内旅日記 ~自転車旅・登山・徒歩旅行~

札幌 北海道胆振東部地震の影響と観光産業

道庁の友人

 2019425日、道庁に勤める友人と札幌市内で会った。平日だったのだが、昼休みを利用して職場から抜け出してきたらしい。

 彼は道庁で北海道の観光振興の仕事をしている。これは簡単に言えば、北海道をアピールして観光産業を振興させるのが目的である。本州の人間からすれば、北海道と言えば観光だ。それほど難しい仕事ではないと思ったが、どうやら違うらしい。

 北海道に観光に来るのは、主に本州以南の人たちである。しかし、そういった人たちが北海道に来るためには、一定のハードルを越えなければならない。北海道までは距離があり、移動は飛行機が多い。「土日にちょっと気軽に」という具合には行かないのだ。大体が、盆やGWなどの長期休暇を利用してやってくる。したがって、呼び込みの宣伝には、他に比べて高い質が求められる。

 しかも、意外だったのだが、201896日の北海道胆振東部地震の影響が、このときもまだ尾を引いているというのだ。確かに、かの地震の際、地震の直接被害のほかにも北海道全域が停電するなど、衝撃的ではあった。しかし、それから半年以上たっても観光で訪れる人の数は以前のような数字ではないという。

 道庁では、観光客を呼び戻そうと四苦八苦しているらしい。私にできることは、こういったブログなどで、地震の影響はなくなったとアピールするほかない。少なくとも今は地震被害の面影は見られない。災害は忘れてはならないが、気にしすぎるのもいかがなものか。

サッポロビール園

 翌2019426日、昨日の事を気にしたわけではないが、一日札幌市内を観光することにした。しかし、主要な観光地は昨日訪れたので、この日はサッポロビール園に行くことにした。

 サッポロビール園は、札幌駅から歩いて20分程で着く。まず、目を引くのはレンガ造りの印象深い建物と煙突である。明治から続くサッポロビールの歴史を感じさせてくれる。

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サッポロビール博物館

 まずは、ビール博物館へ足を運んだ。ここでは、ビール史について学ぶことができる。実に興味深かった。サッポロビールの始まりは、明治の開拓時代に遡る。明治政府が開拓事業の一環として振興を進めていたという。ビール開発を政府が大々的に振興するなど、現代人の感覚からすれば、少々変に感じる。それほど北海道開拓に期待をしていたということであろうか。

 そもそも開拓というものがピンと来ない人も多いのではないだろうか。開拓とは単に土地を開墾し、入植するだけではない。自分の故郷を捨て、未知の土地で暮らしていかなければならないのである。しかも生活インフラは自分たちで造る必要がある。考えてみればストレスだらけで気が滅入るだろう。だからこそのビール事業であったのだろう。

 博物館の見学の後は、ビールの試飲を楽しんだ。600円で3種類のビールが試飲できる。3種類とは、おなじみの黒ラベル、北海道限定のサッポロクラシック、開拓当時の再現ビールである。試飲と言ってもグラス一杯に注がれたものが出てくる。控えめに言っても、試飲だけで満足である。

 

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試飲ビール(これで600円!)

 じっくり楽しみたい場合は、レストランでジンギスカンを味わうといいだろう。ただし、予約は必須である。

 

サッポロ 黒ラベル [ 350ml×24本 ]

サッポロ 黒ラベル [ 350ml×24本 ]