訳あって、今の会社を辞めた。これからのことはまだ白紙だ。ただ、会社員として働くのはもうないかもしれない。
しかし、こうなったおかげでいくつか気が付いたことがある。
まず、今までの自分は会社という組織の中でしか生きてこなかった。自分のスキルは主に会社でしか通用しないものばかりだ。
そして、そもそも組織体で行動するというのは、自分に合わない。どちらかというと一人で黙々と作業をする方が向いている。それに逆らって生きると、下手をするとストレスに潰される。
これから、いわゆる人生100年時代がやってくる。こんなことで良いのだろうかと思い始めた。何か変わりたい。変えたい。自分らしく生きたい。
さて、私には長年温め続けている計画がある。タイトルの通り「自転車での世界一周」である。
現時点での計画は以下の通りだ。
スタートはアラスカのアンカレッジ。ロッキー山脈沿いにカナダを抜け、アメリカのロサンゼルスまで南下。ロスからはアメリカ発展に貢献したかつてのルート66をたどり、シカゴへ向かう。そして、ニューヨークから欧州へ。
欧州はローマから始まる。シルクロード最古の道と呼ばれる、内陸の「草原の道」を行く。ユーラシア大陸を横断し、上海から船で日本へ帰国する。
はっきり言って、雑なプランである。例えば、多くの国では入国に際しVISAが必要で、発行の仕方や有効期限などの細かい事項があるが、そんなことはほとんど考えられていない。実行性は不明である。
しかし、
「やるなら、今なんじゃないか?」
最近、そんな風に本気で思い始めた。
今まで持ち家・車なしで生活してきたので、貯金は十分にある。年齢を考えても今を逃すと、体力は落ちる一方だろう。条件はそろっている。
実行するにあたり、分からないことだらけである。まずは計画を練り上げなければならない。昔から慎重に行動するタイプであり、不安なことがあると気になってしかたがない。
自転車での世界一周の旅について、今後このブログで綴っていきたい。本当に出発するか途中で挫折するか、今は分からない。生温かい目で見て頂ければ、それだけで幸甚である。